☆LPガスがつくる安全で快適な暮らし
LPガスは家庭用エネルギーとして全国総世帯のほぼ半数(2,500万世帯)で利用されているほか、自動車用や工業用、化学原料用、電力用としても使われており、私たちの生活に欠かせない重要なエネルギーです。また、LPガスは環境に非常にやさしいエネルギーです。今、地球温暖化や大気汚染、また酸性雨などの環境破壊が世界中で深刻な問題となっていますが、こうした状況下でLPガスは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料の中では二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(№x)・浮遊性粒子状物質(SPM)もほとんど発生しないため、環境保全対策上有効なクリーンエネルギーとして期待されています。
☆実は、電気よりガスの方がクリーン
石油や石炭などの化石燃料を燃やすと地球環境の温暖化を招く二酸化炭素(CO2)などが発生します。
このため各国では、二酸化炭素の排出量の削減目標を定めて対応を進めています。これには省エネがもっとも効果的なのですが、利用するエネルギーを選んで緩和することもできます。ただしこの場合、エネルギー生産から消費まですべての過程での排出量を考えなくてはいけません。
電力会社は「電気は火を使わないのでクリーン」だと主張していますが、火力発電所では1kWの電力を生産するときに400gの二酸化炭素を排出しています。これに対してLPガスは製造時に二酸化炭素を排出することはありません。
☆省エネの本質は利用効率で評価する
日本は化石燃料の97%を産油国から輸入しています。それらを電力発電用として利用する場合と、直接エネルギーとして使用する場合では、どちらが効率的でしょうか。電力は発電時に60%、送電時に5%のエネルギーをロスするために、一次効率は35%しかありませんが、LPガスは95%の一次効率ですから、トータル利用効率は断然LPガスが高くなります。
20℃の水2ℓを沸騰させた場合で検証すると、電気のIHコンロは2.58MJ(616kcal)のエネルギーを使用し、287gの二酸化炭素を排出しますが、LPガスのガスコンロは1.38MJ(320kcal)のエネルギー使用量で、104gの二酸化炭素を排出します。電気はLPガスより2倍近いエネルギーを使い、3倍弱の二酸化炭素を排出しており、LPガスの方がより環境にやさしいことが分かります。
LPガスと都市ガスの違い
LPガスと都市ガスでは「ガスの成分」「運搬方法」「発生熱量」「料金形態」が違います。
下記にメリットとデメリット一覧を記載致しますので参考にしてください。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
LPガス | 都市ガスと違いLPガスはどんな地域でも使うことができる | ボンベの運搬等が発生するため、料金が少し高い |
LPガスを販売する会社は多く、自由に選ぶことができる | ガス設備設置のスペースが必要 | |
戸別設備のため災害時の復旧が早い | ||
都市ガスと比べても熱量が高い(約2.2倍) | ||
都市ガス | LPガスと比べて料金が安い | 自由化されたが参入企業が少ないためガス会社を選ぶのが難しい |
オール電化と比べて熱量が高い | 新築の場合、初期費用が高い | |
ガス設備設置のスペースが少なくて済む | 災害時に復旧までの時間がかかる | |
オール電化 | 電気が通っていればどんな地域でも使うことができる | オール電化は電気代が高い |
光熱費が電気代だけになる | 災害時を含め停電した際にはすべての機器が使用できなくなる | |
電力販売の自由化に伴い、 多くの販売会社から自由に選ぶことができる |
災害時に復旧までの時間がかかる |
LPガスは災害に強い
LPガスが災害に強い理由
●震度5相当の地震が発生すると、ガスメーター(マイコンメーター)によりガス供給を自動でストップ
●戸別配管のため漏洩検査(点検)が少ない時間で完了します
完了後は通常使用が可能です
●LPガスを利用した災害時に役立つ設備、機器が多数あります
LPガス発電機
LPガス炊き出しステーション
GHP(ガス利用による冷暖房設備) 等
●ガスボンベの配送が滞っても、ボンベ内に貯蔵されたガスがしばらくご利用頂けます
万一災害が発生しても、50kg容器1本の半分程度の残量で、
およそ1か月程度の使用量に相当!